葬儀の「香典」は知っていても
「香典返し」はよく知らないという方も少なくありません。
もし「香典返し」のルールや作法を知らないと、いざその時になったときに困ってしまいます。
ですから、事前にルールや作法を理解することが大切です。
ここでは、その「香典返し」のタイミングや相場などについて見ていきます。
CONTENTS
香典返しとは一体何?
そもそも、一般的に香典返しとはお葬儀で香典を頂いた参列者の方々にお礼の品物を送ることです。
そう聞くと「少し難しそう」と考える方もいるかもしれませんがしっかり押さえるべきポイントを理解しておけば大丈夫です。
わざわざ葬儀に来ていただいた参列者の方々に失礼のないようにしましょう。
香典返しはどのタイミングで贈ればいいの?
まず、香典返しは忌明けの法要を終えた30日以内に贈るのが一般的です。
この忌明けの法要とは故人の幸せを願って身を慎む期間である「忌服」が終了した日を指しており、基本的には故人が亡くなってから49日目と定められています。
要するに、この49日が過ぎた後の30日以内に香典返しをするわけです。
★「当日返し」とは
しかし近年では、この香典返しを贈る時期についてはライフスタイルの多様化や時代の変化により少しずつ変わってきており「当日返し」という形式を行うところも増えています。
この「当日返し」とは、葬儀の当日に参列者の方々に香典返しを差し上げるという形式のもので、少しでも葬儀を行う側の負担を軽くするために行っています。
このように香典返しのタイミングに関しては上記の2つのパターンがありますので、しっかり覚えておくことが大切です。
香典返しの金額の相場は?
香典返しの金額の相場については住んでいる地域や故人との関係によって異なりますが、基本的に受け取った金額の半分または3分の1と言われています。
そして全額を返すことはルール違反となるので注意が必要です。
★「当日返し」の金額相場
また、葬儀当日にお返しする「当日返し」という方法の場合は参列してくれた方々全員に全て同じ品物を用意するため、貰ったお香典の金額に準じて対応することができません。
ですから、もし高額なお香典を貰った場合は忌明けの法要を終えた後に改めてお礼の品物を送るのが一般的となっています。
香典返しの品物を選ぶポイントは?
そして、香典返しの品物についての選ぶポイントに関しては「すぐに消費できる品物」を選ぶことが基本となっています。
そのため、お菓子・お茶といった飲食物やタオル・洗剤などの実用品が主流となっています。
ただし、精肉や魚は「四足の生臭いもの」として昔からお香典返しの品物として避けられることが多いので注意が必要です。
香典返しの品物ではカタログギフトが人気!
そして、近年の香典返しにおいてはカタログギフトを選ぶ方が多いです。
このカタログギフトには様々な商品があるため便利なうえに「当日返し」にも活用しやすいということで人気となっています。
また、直接贈ることが避けられている精肉や魚もカタログギフトに載っていることが多いですが、貰った側がそれらを注文するのであれば大丈夫という考え方が主流です。
そのため「どの品物を選んだらいいか分からない」と悩んでいる方は是非、カタログギフトを検討してみるといいでしょう。
香典返しのルールや作法をしっかりチェックしよう!
香典返しには、覚えておかなければいけないルールがたくさんあります。
ですから、お返しをするタイミングや用意すべき品物などを丁寧にチェックしていくことが大切です。
また地域によっては独特のルールや習慣が存在しているところもあります。
ですから、少しでも不安に感じたら葬儀会社の方や家族の方などに相談するといいです。