葬儀の日程は、遺族にとって重要な事項といえます。大切な人を送り出すため、慎重な計画が必要です。また、葬儀の日程を親族や友人への通知が必要不可欠です。参加者の都合を調整し、家族や友人の意見を尊重しながら、適切な日程を選びましょう。大勢の人が集まることを考慮し、適切な準備をするためにも日程の決定は、慎重に行いましょう。
葬儀の日程の決め方
葬式の日程は、葬儀社手配後、速やかに確定させる必要があります。
急な逝去や遺体の緊急搬送が必要な場合も多いため、決定は急務です。通常、通夜は故人の死後翌日、葬儀や告別式はその翌々日に行われます。亡くなった日を1日目とし、通夜が2日目、葬儀や告別式が3日目となり、平均的には3日かかります。
何日までにという具体的な期限は決まっていませんが、遺体の腐敗を考慮し、早めの手続きが望ましいでしょう。また、火葬場や菩提寺、僧侶の都合も考慮が必要です。火葬場の予約は葬儀社が行い、菩提寺や僧侶の手配は喪主の責務です。
これらが確定したら、参列者の都合も考慮し、遺族や親しい友人が参列できる日程を設定しましょう。
葬儀をやってはいけない日がある?
葬儀は、一般的に六曜を参考にして日程を決めます。
六曜とは、日の吉兆を判断する考え方で、日常生活や祭り、農業などのさまざまな活動に影響を与える日本の文化において重要な要素とされています。具体的には、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6つありますが、葬儀を行うべきではないとされているのが「友引」です。
友引は引き分けの日を意味していますが、その名前から「友を引き連れて行く」と連想され、葬儀を行わないようにとされています。友引の日に葬儀を行うことを避ける習わしが広く認識されているため、多くの火葬場も友引を休業日としています。
さらに、地域ごとに葬儀の日程の組み方に差異があることも考慮すべきです。年配の親族などは、地域の風習に敏感である場合が考えられるため、地域の習慣に配慮して日程を選ぶことが大切です。
訃報連絡はどのタイミングでするべき?
訃報連絡は、通常、葬儀の具体的なスケジュールが確定してから行います。
手順は、まず死亡後の手続きが完了したら、葬儀社に連絡します。葬儀社の担当者が到着し、安置場所や葬儀の会場、日程、詳細なスケジュールなどの打ち合わせを行います。これらのスケジュールが確定した後に親族、友人などに訃報を伝えるべきです。
さらに、誤報連絡は優先順位の高い順に連絡を行いましょう。家族、親戚、友人、仕事関係者の順に連絡をすることをおすすめします。連絡手段は、電話やメールなどを適切に使い分けるのが大切です。
ただし、故人の友人関係を正確に把握できない場合や、特定の人に伝える難しさがある場合には、新聞のお悔やみ欄を活用したり、SNSを通じて伝えたりする方法もあります。
なお、誤報連絡時には故人の死去したことと葬儀の日程や場所を簡潔に伝えましょう。状況に応じて死因を伝えないことも選択肢です。基本的には、簡潔かつ丁寧に伝えることがマナーとされています。
まとめ
葬儀の日程の選定、葬儀を避けるべき日、訃報の適切な連絡タイミングについて紹介してきました。葬儀の日程は、さまざまな要因を考慮し、慎重に決めるべきです。六曜における「友引」など特定の日を避け、訃報連絡は葬儀のスケジュールが確定してから行いましょう。誤報連絡時には、簡潔かつ丁寧に行うことがマナーです。最終的に大切なのは、故人とその遺族に敬意を払い、周囲の人々との協力と理解です。葬儀の日程や訃報連絡は、故人の意向や地域の習慣に基づき、誠実に取り組むことが、適切な送り出しと故人への最後の敬意の表れとなるでしょう。