「葬儀は事前相談したほうがよい?」慣れていないことを、いざやらなければならないと考えると、誰でも不安しかないですよね。今回は、そんなもしもの時の準備として、葬儀は事前相談をしたほうがよいかどうかをメリットとデメリットを踏まえ、お伝えします。この記事を読むと、葬儀の事前相談についての不安が解消されるはずです。
葬儀の事前相談とは?
葬儀の事前相談は、生前に葬儀社の人と自分や家族の葬儀のことを話し合うことをいいます。最近までは死を予想しているために不謹慎とされてきた葬儀の事前相談ですが、現代はそのような考え方も少しずつ変わってきました。
自分が入る棺桶を実際に入ってみることや、式の流れや通夜振舞いなどの会食の食事内容までを自分自身で決めていくことができます。現代では、メールや電話でもやり取りできるようになったため、誰でも利用しやすくなった取り組みです。
葬儀の事前相談をするメリット
次に、葬儀の事前相談をするメリットをお伝えします。
■不安が緩和できる
葬儀の事前相談をする一番のメリットは、やはり不安が緩和できることです。葬儀プランを決めていく中で、全体像が見えると同時に携わる人の顔が見え、自分には思いつかない思いやりを感じることができます。それと同時に、本人の身体的、精神的な不安を解消だけでなく、死と向き合うことで残された親族の負担も軽くなることもあります。
■葬儀に関するマナーを知ることができる
事前相談では、順番に葬儀のことについて説明を受け、自分できめていくため葬儀に関するマナーを知ることができます。式の手順や意味などを聞いていく上で不安の解消につながります。また、葬儀や香典の費用などお金に関することも相談することができます。
■事前相談は無料である
葬儀の事前相談をするのに、基本的に無料で行ってくれることが多いです。また、電話や、メールでの相談もできるため、最近、事前相談を行う件数は増えています。
■遺族間のトラブルの軽減することができる
事前に物事が判断できるため、遺族間のトラブルの軽減することができます。亡くなる本人が、遺族間に入ることにより、お互いの気持ちのすり合わせができ、結果的に遺族の負担の軽減につながります。
■自分自身の葬儀をあげてもらうときにアドバイスを送ることができる
事前相談をすることにより、今後自分自身の葬儀を挙げてもらうときに思いやアドバイスを送ることができます。日頃、死を避けようとする生活の中で、言い出せにくかったことを話し合いの場に出せれるようになります。
葬儀の事前相談をするデメリット
次に、葬儀の事前相談をするデメリットをお伝えします。
■少し、不謹慎である
日本人の傾向として、日頃、死というものを避けようとする傾向にあるので、家族からはじめ「不謹慎だ」と思われるかもしれません。そのため、まずは電話やメールなどで気になったことや不安になっていることを相談しても良いかもしれません。
■見積もりに有効期限がある
相談をしたからといってすぐに亡くなるわけではありません。そこで注意したいことは、「葬儀の事前相談の見積もりには有効期限がある」ことです。亡くなるためのもしもの準備をして、その有効期限が過ぎていたら意味がなくなります。事前相談をして見積もりをとった段階になったら、家族や周りの人に有効期限のことについても話しておくべきでしょう。
■面倒くさい
事前相談では、自分のことを話さないといけないので、少し面倒くさいと感じてしまうかもしれません。たとえば、家族の関係の話やお金の話をしなければならないので、思っていたよりも時間がかかるものです。しかし、自分の納得した葬儀やその後のことも話して、少しでも不安な気持ちを軽くするためには必要なことです。自分のためだけではなく残される家族の人の負担の軽減にも繋がりますので、絶好の機会だと思い行うようにしましょう。
■思い通りにならないことが起こりやすい
もしかしたら、事前相談を進めていくうちに後々、親族と問題になる可能性もあり得ます。しかし、事前相談をせずにしておくと、もっと問題が大きくなる可能性もあります。そのため、話し合いができる状態のときに、お互いの意見のすり合わせの作業をすると良いでしょう。
■高いコースへ勧誘される危険性がある
これも一概には言い難いですが、高いコースへ勧誘される危険性があります。そうならないために、自分の耳でしっかり質問をして納得できる葬儀ができるように心がけましょう。
■個人情報を話さないといけない
個人情報を話さないといけないのは、事情が事情なので少なからず話さないといけません。家族間の秘密や知られたくないこともあるかもしれませんので、相談する前にここまでは話す、ここからは話さないということを自分の中で決めておくとよいかもしれません。
本記事では、葬儀の事前相談をすることのメリット・デメリットについて解説しました。自分の死は、なかなかイメージできないかもしれません。しかし自分の葬儀や死について少しでも不安な気持ちがあったら、一度相談してみるとよいでしょう。