葬儀や通夜に参列した際に、入口に大きな花輪が並んでいるのを見たことはありませんか。故人に弔意を込めてお供えされているものです。訃報をうけ、お世話になった故人や親族に花輪を贈ろうと思ったとき、どのようにして手配すればよいのでしょうか。そこで、この記事では花輪の相場や手配の方法、贈る際のマナーについて紹介しましょう。
花輪とはどういうもの?
花輪とは足のついた台の上に円形に造花を組んだもので、土台の部分に贈り主の名前や会社名の書いてあるプレートがついています。白や黒を基調とした色合いで、1つ1つが大きいので斎場の外に並べて飾られるようです。
しかし、地域や宗派によっては花輪を飾る風習がないこともあります。また都市部ではスペースの関係上、禁止している斎場も多いので、まずは葬儀社に確認しましょう。
供花と花輪の違い
供花とは、哀悼の意を込めてお供えする生花のことです。ご遺族やご親族、故人と親交のあった方から贈られ、祭壇の周りに飾られることがほとんどでしょう。仕事や入院中、または遠方など、何らかの事情で参列ができない方が香典の代わりとして贈ることもあります。
一基、一対という数え方があり、一基はそのまま一つ、一対は二つをあわせて数えます。豪華すぎると遺族に気を遣わせてしまうので、相場を調べてから選ぶようにしましょう。花輪も同様に、故人を悼み、永眠を願って斎場に飾るものです。
会社や近所の方、団体から贈る場合が多いようですが、個人でも贈っても問題ありません。花輪も一基か一対から選べますが、通常は一基で贈られます。先述のように、斎場によっては飾れないので必ず確認が必要です。宗教によっても違い、キリスト教では使われません。キリスト教では必ず生花を使うルールがあるからです。
花輪の相場料金はいくらぐらい?
花輪の相場は10,000~20,000円のようです。参列者の目につく場所に飾られるため、相場に合ったものを選びましょう。いくら故人にお世話になったからといって、相場より高額なものを贈ると自分の花輪だけが目立ってしまうかもしれません。自分の気持ちよりも、ご遺族や周囲の方への配慮を優先しましょう。
故人の勤務先からいくつかの花輪を贈る場合も、「同僚一同」や「○○部一同」が代表者より豪華になることがないよう、注意が必要です。一基か一対か決まりはありませんが、スペースの関係上、一基しか受け付けてもらえないこともあります。一対は、値段が一基の倍近くになりますので、予算に合わせて選ぶと良いでしょう。
花輪を手配する方法
花輪は通夜から葬儀まで飾られるため、訃報の知らせをうけてからなるべく早く手配します。遅くとも、通夜の4~5時間前には手配できるように心がけましょう。供花や香典を辞退するケースもありますので、故人の希望やご遺族の意向も確認しておきます。花輪は、造花でできたものをレンタルするのが一般的です。
まず担当の葬儀社に花輪を贈ってもよいか確認し、予算や名札の記載内容を伝えましょう。葬儀に参列した際に現金かクレジットカードで支払います。後日の振込が可能のところもあるようですが、葬儀社によって異なりますので事前に確認しましょう。
花輪のレンタルをしている業者もありますが、他社からの持ち込み禁止や、持ち込み料が必要になる斎場もあります。葬儀社に確認をしてから注文するとよいでしょう。急いでいるからといって確認もせずに花輪を贈ってしまうと、場合によってはご遺族の負担になることもありえます。贈り主の印としてつける芳名名札は、個人であればフルネーム、会社名は正式名称で記載してください。
連名の場合は肩書が上の人から、右から順に書きましょう。グループの場合は同じく連名でもかまいませんが、「兄弟一同」「友人一同」と書くこともあります。サイズや値段、名札の書き方など、悩んだときは葬儀社に相談しましょう。お任せすることも可能です。
花輪を贈ってもよいかどうかは、地域や宗教で異なります。また斎場によっては断られることもあるので、まずは葬儀社に確認しましょう。相場は10,000~20,000円ですが、ご遺族や周囲の方に配慮が必要です。わからないことは担当の葬儀社に相談すると、プロとして最適なアドバイスがもらえます。不安なことはなんでも相談してみましょう。